VAカテーテル刺入部の洗浄

2012年4月20日金曜日

お仕事

バスキュラーカテーテルの刺入部の管理は
消毒+透明ドレッシング(テガダームなど)での"消毒密閉法"から
流水での"洗浄法"に切り替えるという話を
以前、ここで紹介していた
http://oompa-de-loompa.blogspot.jp/2010/09/blog-post_16.html

実は既に随分前から始めており、定着しましたのでご紹介します

やり方はいたって簡単
生理食塩液を刺入孔および周囲へ勢いよく吹きつけて
汚れを吹き飛ばすイメージで洗浄を行う
洗浄後は水分をきれいなガーゼでよく拭き取り
ある程度通気性のあるパット付き滅菌テープ
(うちではシルキーポアドレッシング)で蓋をするだけ
これを毎日、ほぼ決まった時間に行う
うちでは、洗浄間隔を24時間以上開けないようにしています

実際に刺入部位はどうなったか?
消毒密閉法だと、密閉が保たれていたとしても、
数日で湿潤し、中には膿瘍が確認され、
マメに消毒を行わないとならない症例も少なくなかった

しかし、洗浄法では数週間後でも、刺入部はきれいな状態を保っていた
写真上はカテーテル挿入直後、下は2週間後
発赤もなく、ほとんど変化していないでしょ?
この方法にしてから、刺入部の感染(疑い)がほとんど見られなくなった

一症例で微妙な膿瘍滲出が見られたが、
洗浄法を続けてることで、数日で認められなくなった

うちでは生食でやっているけど、水道水でも良いと思われます
自己管理できる方には、シャワー浴をしてもらうというのも手かも...

消毒密閉法に比べ、管理も格段に楽になりましたよ
まだという施設の方は、検討してみては? \(^O^)オタメシアレ〜